2016年、カンヌ国際映画祭ミッドナイトスクリーニング部門での上映で大反響を巻き起こした「新感染~ファイナル・エクスプレス~」
韓国では客動員数1000万人を突破し、世界各国でも大ヒットしたパンデミック・サバイバル・アクション映画です。
引用:https://www.amazon.co.jp/
新感染~ファイナル・エクスプレス~《登場人物/キャスト》
監督:ヨン・サンホ
ソグ(コ・ンユ)
妻と別居中のファンドマネジャー、
スアン(キム・スアン)
ソグの娘、両親の別居に心を痛めている
ソギョン(チョン・ユミ)
サンファの妻、妊婦さん
サンファ(マ・ドンソク)
ソギョンの夫、見た目コワモテで実はいい人
ヨングク(チェ・ウシク)
高校生球児、野球の試合に向かうためKTXに乗車
ジニ(アン・ソヒ)
ヨングクを好きな女子高生、自称野球部の応援団長
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新感染・あらすじ
仕事一筋で家庭を顧みず、妻と別居中のファンドマネジャー、ソグ(コン ユ)。
「誕生日にママに会いたい」という一人娘スアンの希望で、妻が暮らす釜山行きのKTX(ソウル~釜山を結ぶ超特急、日本の新幹線的な列車)に乗車する。
同じ列車には、高校生球児の団体や、年配の姉妹、妊娠中の妻と夫、といったごく普通の人々が、それぞれの旅の目的で乗車していた。
そこへ、出発直前に飛び乗ってきた一人の女性。この女性が謎のウィルスに感染していたことにより、車内でゾンビ(アンデッド)化、乗務員を襲う。
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次々と襲われる乗客たち、あっという間にゾンビで溢れかえる車内は極限のパニック状態に。
一方、韓国各地でも同様の被害が凄まじい勢いで広がり、逃げ場のない絶望感が生存者たちを追い詰める。
新感染・見どころ
高速走行中の列車内で発生するゾンビパニックという設定で、閉塞感がさらに恐怖をかきたてます。
逃げるところがないという想像を絶する恐怖感で、序盤から気が遠くなりそうです。
何とか車内から脱出したい乗客たちですが、停車予定の駅で人々がゾンビに襲われる場面を車内から目撃してしまいます。
すでに韓国各地で感染パニックが起こっていて、下車しても逃げ場がないことを知り、精神的に追い詰められていく乗客たち。
引用:https://post.naver.com/
パニック発生直後、コン ユ演じる主人公のソグは娘と自分だけが助かる道を探りますが、娘のスアンは自分の祖母と同じくらいの年配女性や、妊婦のソギョンを気遣い、他者への配慮を見せます。
この子が本当に賢くいい子で、自己中なパパを諭す場面も。
一見コワモテのソギョンの夫サンファと一触即発のソグですが、一旦下車した大田駅で危うくゾンビに襲われかけたところを、娘と共にサンファ夫妻に救われます。
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マ ドンソク扮するサンファと、チョンユミ演じるソギョン。
この夫婦の絆も見どころのひとつです!
極限の緊張状態の中で表れる人間の本性を目の当たりにする生存者たち。
中でもひときわ悪いのがバス会社のお偉いさんというヨンソク。
とにかく自分が助かるためには手段を選ばない極悪人で、なかなか脱落しません。
このおっちゃんのために助かるはずだった人が何人犠牲になったことか…
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そんな中、正義感溢れるサンファと気丈なソギョン、友達を思いやるヨングクやジニらに接し、共に力を合わせて窮地を乗り越えるにつれ、次第に人として、父としての在り方に目覚めていくソグ。
果たして無事に釜山にたどり着くことができるのか…
新感染・感想
ゾンビ映画といえば、1978年のロメロ監督「ゾンビ」を始め、「バイオハザードシリーズ」や、懐かしいところでいうと「バタリアン」など、数々ヒット作がありますが、この「新感染」は単なるゾンビパニック映画ではなく、登場人物たちの人間性や背景をベースに、社会的なテーマをも含むヒューマンエンターテイメント作品です。
極限状態で露になる人間の本質や、親子愛、夫婦愛、友情が各所で描かれており、意外にも感動シーンが多く、まさかのゾンビ映画で泣きました。
引用:https://post.naver.com/
そして、ゾンビといえば、昔はのそのそと歩いてジワジワ押し寄せてくる怖さが特徴でしたが、今時のゾンビは俊敏!
この作品では、噛まれてからの発症(狂暴化)がめちゃくちゃ早くて潜伏期間は無いも同然、襲ってくるスピードが半端ないです。
暗くなると動きが止まるという設定も、ストーリー展開にうまく活かされていました。
撮影の3分の1はセットで行われたそうですが、映像は実際に走るKTX車内そのもの。
リアルな閉塞感がとにかく恐怖です。
冒頭からラストまで息つく暇もなく、これでもかと襲ってくる難関を突破していく場面にハラハラドキドキ!!
ホラーを見終わった後にありがちなぐったり感はあるものの、感動の方が勝るという、パンデミックパニック映画としては稀な作品に仕上がっています。
このストーリーならヒットするはずだわ!と、納得の大傑作。
おススメです!
